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斎藤茂吉は1953(昭和28)年、70歳9ヶ月でその生涯を終えました。今年は没後70周年にあたり、茂吉の壮年から晩年・逝去に至るまでの様子と、その時々の心情等を表した作品・資料をはじめ、没後刊行の遺歌集・全集などの資料を紹介いたします。歌人・文学者として数々の業績を示した茂吉の姿をご覧ください。■半切・短冊
斎藤茂吉 娑婆苦より彼岸をねがふうつしみは山のなかにも居りにけむもの
斎藤茂吉 谷々をうづめて降りし雪こえて人のいきほふ頃となりつも
斎藤茂吉 大きなる時にもあるか皇神とわが大君といくさはかります
斎藤茂吉 春ふけし小峡をくればみなもとの浄ききはみに生けるものあり
斎藤茂吉 いつくしき山脈は雲をあそばしむ雪ふらむとしていまだ降らぬに
斎藤茂吉 あかがねの色になりたるはげあたまかくの如くに生きのこりけり
斎藤茂吉 大君をむかえまつらく蔵王のやま鳥海のやま月読の山
斎藤茂吉 まどかにも照りくるものか歩みとどめて吾の見てゐる冬の夜の月
■書
斎藤茂吉 漫偈題 夜半八萬四千偈
斎藤茂吉 『斎藤茂吉全集』題字下書き
■画
斎藤茂吉 胡瓜図
結城素明 デスマスクスケッチ
■原稿
斎藤茂吉 精神状態鑑定書
斎藤茂吉 憲吉忌
斎藤茂吉 石榑茂との論争
斎藤茂吉 水穂征伐
斎藤茂吉 駁擊一筆
斎藤茂吉 中支戦線
橋本徳壽 斎藤茂吉先生葬儀・告別式
■斎藤茂吉旧蔵品・その他
斎藤茂吉署名入肖像写真(帝国学士院賞受賞記念)
紋章入銀製カフス
懐中時計(読売文学賞記念品)
文化勲章・同勲記
歌集『つきかげ』
衣類・日記
新海竹蔵 斎藤茂吉デスマスク(石膏・ブロンズ)