• 会期2022年9月16日2023年3月31日
特別展生誕140年「若き日の斎藤茂吉 ―上山から東京へ― そして医学者茂吉、長崎・海外へ向かう」斎藤茂吉の生誕140年にあたり、上山に生まれ幼くして上京した茂吉が斎藤家の一員となり、やがて青年期に至り医学者へ成長するまでの様子と、その時の心情などを表した作品・資料を展示・紹介します。本展資料を通して多くの皆様に、若き茂吉の姿をとらえながら、優れた作品を残した背景の一端に触れていただければと思います。

主な展示資料

■半切・短冊・懐紙

この深き峡間の底にさにづらふ紅葉ちりつつ時ゆきぬらむ

斎藤茂吉 この世のものと思へど遙にてこだま相とよむ谿に来にけり

石の間に砂をゆるがし湧く水の清しきかなや我は見つるに

斎藤茂吉 さむざむとしぐれ来にけり朝鮮に近き空よりしぐれ来ぬらむ

斎藤茂吉 書よみて賢くなれと戦場のわが兄は銭を呉れたまひたり

斎藤茂吉 田螺はも背戸の円田にゐると鳴かねどころりころりと幾つもゐるも

斎藤茂吉 くろく散る通草の花のかなしさを稚くてこそおもひそめしか

斎藤茂吉・平福百穂 玉きはる命をさなく女童をいだき遊びき夜半のこほろぎ

斎藤茂吉 笹原をただかき分けて行き行けど母を尋ねんわれならなくに

斎藤茂吉 巻尺を囚人のあたまに当て居りて風吹き来しに外面を見たり

斎藤茂吉 紅蕈の雨にぬれゆくあはれさを人に知らえず見つつ来にけり

斎藤茂吉 西ぞらにしづかなる雲たなびきて近江の海は暮れにけるかも

 

■書

斎藤茂吉 鶴有冲宵心

斎藤茂吉 山大古

中林梧竹 大聖文殊菩薩

 

■原稿・雑誌

斎藤茂吉 作歌四十年(1)

斎藤茂吉 「阿羅々木」 第1卷2号 ・ 第1卷3号

斎藤茂吉 ドナウ源流行訂正原稿・目次メモ

「馬酔木」 第3巻第2号

 

■画

斎藤茂吉 凧絵「桃太郎」・「金太郎」

 

■書簡

斎藤茂吉 守谷富太郎宛 明治32年5月31日

斎藤茂吉 佐原㝫應宛  明治39年1月11日

斎藤茂吉 渡邉幸造宛  明治40年5月18日(葉書)

斎藤茂吉 渡邉幸造宛  明治40年8月9日(葉書)

斎藤茂吉 長塚節宛   大正3年1月12日(葉書)

斎藤茂吉ほか 北原白秋宛 大正4年7月30日(葉書・寄書き)

斎藤茂吉 門間春雄宛  大正5年7月31日(葉書)

 

■斎藤茂吉旧蔵品

梧竹臨写帖 ・ 片仮名字帖 ・ 手帳

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