こちらの特別展は終了しました。
  • 会期2020年6月1日2020年9月27日
特別展「収蔵資料展-茂吉が親しき人に贈った品々-」このたび、新しく加わりました資料を中心に、特別展「収蔵資料展-茂吉が親しき人に贈った品々-」を開催いたします。特に今回は、斎藤茂吉が多くの知人・友人・親族らに囲まれながら日々を過ごした折、その人たちに心を込めて書き贈った逸品を展示しております。本展資料を通して、多くの皆様から茂吉の魅力の一端と人となりに触れていただければと思います。

主な展示資料

半切・短冊・色紙

斎藤茂吉 天地につらぬき徹り正しかるいきほひのまへに何ぞ触らふ
斎藤茂吉 たまくしげ箱根の山に夜もすがら薄をてらす月のさやけさ
斎藤茂吉 最上川のながれの上に冬虹のたてるを見れば春は来むかふ
斎藤茂吉 あかがねの色になりたるはげあたまかくの如くに生きのこりけり
斎藤茂吉 いづみよりつづける川に赤き鯉われにおどろくにごりをあげて
斎藤茂吉 天地に清き娘えてまぐはひす汝のいのちはいやあらたしき
斎藤茂吉 夏山のみちをうづめてしげりける車前草ぞ踏む心たらひて
斎藤茂吉 晴れとほり春の来むかふ時にこそ白くかがやけ松のうへの雪
斎藤茂吉 一夜ふりし雨はれにつつ橡の樹の若葉もろなびく朝風ぞ吹く
斎藤茂吉 娑婆苦より彼岸をねがふうつしみは山のなかにも居りにけむもの
斎藤茂吉 高原に光のごとく鴬のむらがり鳴くはたのしかりけり

扇面

斎藤茂吉 岩かげに海ぐさふみて玉ひろふくれなゐの玉むらさき斑のたま

画賛・画

細合秀穀画・斎藤茂吉賛 「秋晴」/群山の青きを占めてこのあさけ一夜とどろきし雲はれにけり
加藤淘綾画・斎藤茂吉賛 「春水鯉魚」春の日の光かがよふゆたけきにをのこ児のこゑ楽しくもあるか
斎藤茂吉画 小草
斎藤茂吉 スケッチ画 今宿山より※著色他筆

写真

写真 斎藤茂吉肖像 署名入(昭和24年1月)
写真 斎藤茂吉肖像 署名入(昭和15年帝国学士院賞受賞記念)

原稿・書ほか

斎藤茂吉 山形第二高等女学校校歌稿
斎藤茂吉 島木赤彦戒名下書き
斎藤茂吉・島木赤彦・土橋青村 網代笠(寄書)

書簡

斎藤茂吉 佐原㝫應宛 明治39年1月11日
斎藤茂吉 蕨真一郎宛 明治39年12月23日
斎藤茂吉 長塚節宛 明治42年2月9日
斎藤茂吉 鈴木三重吉宛 大正3年8月2日
斎藤茂吉 鈴木三重吉宛 大正3年9月6日
斎藤茂吉ほか 北原白秋宛 大正4年7月30日(葉書・寄書)
斎藤茂吉 高橋四郎兵衛宛 昭和9年6月11日(2通)
斎藤茂吉 黒江二郎宛 昭和21年1月4日

単行本・雑誌

斎藤茂吉 歌集『赤光』初版(著者署名入 島木赤彦宛)
斎藤茂吉 歌集『赤光』再版(著者署名入 中村憲吉宛)
「アララギ」昭和26年1月号(署名入 川合玉堂・守谷誠二郎宛)

主催

公益財団法人斎藤茂吉記念館
共催
山形県・公益財団法人山形県生涯学習文化財団