平成30年度第16回斎藤茂吉ジュニア短歌コンクールには、山形県内はもとより県外・海外からも多数応募があり、小学校56校・2,834首、中学校37校・3,116首、高等学校46校・4,448首、合計139校・10,398首の作品が寄せられました。その全応募作品を対象に、第1次選考(入選200首)、第2次選考(優秀賞47首)、さらにこのたび(2月20日)、選考委員の大瀧保・栗木京子・坂井修一の3氏による最終選考会が開かれ、小・中・高校の各部門2首・計6首の最優秀賞(作品)が下記のとおり決定いたしました。

なお、最優秀賞の表彰式は、平成31年5月19日(日)開催の第45回斎藤茂吉記念全国大会の席上にて執り行います。

また、最優秀作品・優秀作品を含む全入選作品を収めた「平成30年度第16回斎藤茂吉ジュニア短歌コンクール入選作品集」は、3月15日の発行を予定しております。

小学校の部

がっしょうのしきしゃしているお兄ちゃん
いつもとちがうせなかしている
上山市立南小学校
二年 押野 紗雪さん
新入りのヒラタクワガタにらんでる
アゴをふり上げいかくしてくる
上山市立南小学校
二年 佐藤 理史さん

中学校の部

はやぐこい祖母のさそいは電話ごし
心のコードはつながっている
上山市立北中学校
二年 佐藤 楼心さん
憧れはπパイの終わりを追うごとし
進む先にはいつものあの背
岩手県立一関第一高等学校附属中学校
三年 滝田 耕さん

高等学校の部

蜘蛛の糸結ばれて行く順番を
友達五人見つめた五月
東京学館新潟高等学校
一年 佐藤 利哉さん
待ちわびた姉の帰郷はすぐ過ぎて
冷めた布団に香る東京
山形県立山形西高等学校
二年 渡邉 聡美さん

※作品応募時の学校・学年を表記しています。